ars inc. | 香りがつくる暮らし。ナチュロパシーとアロマテラピーのエイアールエス


アロマテラピーとは

アロマテラピーとは

●アロマテラピーとは
.アロマテラピーとは<br>
「アロマ」という言葉はファッショナブルで、おいしそうで、響きが素敵ですね。<br>
アロマ(Aroma=芳香)+ テラピー(therapie=療法)という造語で、ルネ・モーリスガットフォセ(フランス生化学者)によるものです。
アロマテラピーの定義は、花や樹木及び果皮などから取り出した香り豊かな天然の精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれる成分を、色々な方法で利用し、健康増進や美容、予防医学、予後の回復期に利用します。<br>

公益社団法人日本アロマ環境協会では、アロマテラピーを次のように定義しています。<br>
 アロマテラピーとは、植物の精油(エッセンシャルオイル)を用いて、<br> 
1. リラクセーション/リフレッシュ等の香りの効用を楽しむ<br>
2. 身体や精神の恒常性の維持と促進を計る<br>
3. 身体や精神の不調を改善し正常な健康を取り戻す役割を担うものかつ、<br>
ホリスティックな観点から美と健康を増進するために人間が生み出した自然療法です。
●アロマテラピーの歴史
2.アロマテラピーの歴史
アロマテラピーの歴史は、紀元前5000年以上にも遡ります。古代は、芳香植物をそのままの形、あるいは浸剤や煎剤という形式で使用されておりました。古代エジプトでは、 芳香植物が医療上の目的や香水、美容、宗教的儀式など広範囲に使用されていたことが、古書に記されています。 
ツタンカーメンの棺からも、キフィと呼ばれる16種類の芳香植物から形成された香りの塊が見つかっています。次第に芳香植物を燃やしたり、あるいは
植物油の中で煎じたり、浸出したりして用いられるようになります。 ギリシャ・ローマ時代にはオリーブ油に花やハーブの香気を吸収させて医療や美容目的にマッサージを行なったのです。さらにこの時期に香気の種類によってリラックスやリフレッシュ、刺激を受けることなどを発見したのでした。他にもインドのアーユルヴェーダ医療や中国の漢方など、アロマテラピーのルーツを思わせる療法は、各国に存在しています。

さらに時代を経て、芳香物質(精油)を抽出するという概念が生まれます。ペルシャ人の天才医師イブン・シーナ(別名アウィケンナ)は、精油を蒸留する技術を考案し、精油を広く医療に役立てました。

中世に入るとヨーロッパでは僧院医学とよばれる中にハーブ療法が取り入れられ、中東やアジア諸国では、スパイス戦争に突入。ハーブ、スパイスなど香りあるものを占拠する国は富を築いたのですね。

近代的アロマラピーは、生化学者ルネ.モーリス=ガットフォセの著書『アロマテラピー』に見られるように、精油の芳香組成成分の知識が生まれ、芳香の生理的、化学的、生化学的、治療的など様々なアプローチから精油を解明してます。

マルグレットモーリー夫人は、アロマテラピーに美容や幸福感などを見い出し、主にマッサージに組み込む方式で英国にアロマテラピーを普及した人物です。

フランス人の軍医ジャン・バルネ博士は精油の医学的な治癒力を一般に普及させました。

英国においては、ロバートティスランド氏が、ルネ・モーリス=ガットフォセとジャン・バルネ博士の功績をまとめあげ、 『アロマテラピーの理論と実践』を出版しました。

日本では、25年近く前にロバートティスランドの翻訳本が出版され、“アロマテラピー”という言葉が知られるようになりました。。現在アロマテラピーは、世界各国で普及・浸透し様々な分野で活用されようとしています。
日本は、もともと湯治の国で、植物療法としては、温泉や、風呂に柚子、ショウブを入れて 病を除けると信じられていました。わさび、しょうが、しそ、山椒などのハーブも古くから食用で用いられています。

また香道という日本独自の文化は、和製アロマテラピーのルーツといえるでしょう。ですが現在の日本のアロマテラピーの土台は、やはり英国ベースと言えます。

パフューマー(調香師)とアロマセラピストの仕事は、だいぶ違います。お間違えないように。また広義で言えば、アロマテラピーってハーブ療法の一種ではあるのですが、ハーブティを飲んだり、ハーブ料理を作ったりする場合、大部分は植物の水溶性成分を身体に適用するのに対し、アロマテラピーは植物の油溶性成分を嗅覚刺激しながら用いるっていうところが大きな違いです。

ですのでアロマセラピストは精油(エッセンシャルオイル)について深い知識を求められるわけです。
●アロマテラピーをどのように捉えるか
アロマテラピーは、英国、フランス、ドイツなどの国々、日本、アメリカ、オーストラリア、アジア諸国などで
独自の発展を遂げています。

日本は、ものつくりに長けていて、手先が器用ですから、アロマクラフトがわーっと広まり、アロマセラピーという西洋スタイルは薄らいだ感じもありますね。

本来、アロマテラピーで1番大切なのは、「五感を研ぎ澄ますこと」、つまり感覚教育と、「正しい精油学」です。

「正しい精油学」、、、これが非常に難しい。日々色々なエビデンス(科学的根拠)が唱えられてますけれど、
所詮は、感覚の問題。十人十色香りの嗜好性や感覚が違いますから、とても曖昧。
そんな答えの見えない、白黒はっきりしない、ファンタジックなところもアロマセラピーの魅力なのかもしれませんね。
©2004-2017 ars inc. All rights reserved.